ロングライフ看板

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会社設立の際、当然初期投資分で店舗や看板その他企業を運営していく為の多額の資金が必要ですし、又、時間的にも制約があります。上記の要素はどれをとっても大事なファクターです。弊社が思う各要素を説明していきます。

良い看板の定義

看板はお店の顔です。看板の寿命は作り方次第で長くも短くもなります。弊社が思う良い『ロングライフ看板』は初期投資が少し高い物であっても長期間使用できる広告物であり長く使っていけば年間コストを低く抑える事が出来る広告物と思います。

看板デザインの方向性

ロゴ設計図面

看板のイメージを一新する際に、一般的に求められる必要な3つの条件

どれか一つだけ追求して他がおざなりなってしまっては、看板本来の性能が発揮出来ません。看板の種類にも多種多様があり、看板の使用目的によってバランスを図る必要があります。デザインに多額の資金を投入しなくても、昨今ではインターネットの普及でネット上に沢山の作品例が掲載されていますし、又、実際に近くのお店を参考に計画を練る事が出来ます。出来れば、十分な時間と手間を掛ける事をお勧めします。弊社におきましてもロゴ制作やデザイン校正をおこなっていますがデザイナー殿に発注する事も一つの選択肢であります。

店舗や看板デザインを統一する事のメリット

デザイナー殿で制作されたデザインを一括して著作権をお客様が所有される事により企業全体のイメージや雰囲気を統一する事ができ、又、広告物を発注する際、円滑に行なうメリットもあります。お客様の手元にデザインDATAがない場合、広告物を発注する際、以前制作したパンフレット等の印刷物を印刷会社や看板屋にその都度渡す事となり業者がスキャナー取込作業を強いられます。その際、DATA制作費の請求や最悪の場合、発注業者によって自社ロゴが変形や配色が微妙に違うというトラブルにみまわれる事も。その他、配色決定などまずらわしい打ち合わせ等から開放されます。

デザイナーに発注すると、とんでもない金額が請求されると思われがちですが、有名なデザイン事務所やデザイナーでない限り高額にはなりません。デザイナーも看板屋と同じ企業ですから相談や見積を行なう事をお勧めします。※デザイナーの卵を見つける事も良いと思います。

構造設計についての考察

屋外広告物』は危険防止という観点から、屋外広告物法および都道府県、政令都市、または中核市の定める条例によって規定されています。公衆に対し安全対策はきわめて重要な事項であり、条例によって禁止、または制限されています。看板は構造物です。基本的に地上から4Mを超えると『建築基準法』に則った設計を行なう必要があります。看板を設計にあたって屋外広告物法を解説します。

詳細
@技術的基準 広告物の公衆に対する危害防止を図る
A適用の範囲 簡易・仮設など適用除外される基準
B構造強度 自重・積雪・風圧・地震・その他振動/衝撃に対して脱落・倒壊・飛散防止を図る
C設計図書の作成 原則的に設計図書を作成
D構造計算 構造物が4Mを超える物は当然必須だが、以下であっても必要に応じて必要
E構成材料の品質等 設計強度計算に当たって信頼出来る部材の使用
F構成部材の接合方法 風や地震によって飛散や脱落につながる為、十分に余力のある設計と施工が必要
G基礎 風や地震など応力計算や防腐措置
H建築物等との緊結 建築物の屋上・屋根・壁面等に取り付ける広告物について脱落防止の規定
I可動広告物の危害防止措置 特に風圧により安易に転倒しない様、危害防止措置
J工事現場の危害防止 工事施工者は工事に伴う危害防止措置
K維持保全 広告物の所有者・管理者・占有者は適切に管理し、安全に保守しなければならない規定

ひとくちに屋外広告物といっても、規模・形状・設置環境等によって安全に対する配慮は多種多様になり、その全てを当てはめる事は出来ませんが、屋外広告物法は通常において最低限達成されるべき現実的な標準基準です。本基準を適用して広告物を製作されていれば一定の安全性や耐久性は確保出来ているといえます。但し、本基準は技術者(看板屋や設計士)以外の方は専門的要素が含まれていますので、敬遠されがちですが広告物を屋外に掲載する上で必須ですので本基準の概要だけでも理解して戴くと幸いです。専門的な知識が必要となっていますので疑問や質問は技術者にお尋ね下さい。

看板素材選定についての考察

看板を製作するにあたって、複数の素材を組み合わせ、設置環境によって適正な素材を使用する必要があります。構造物を構成する素材が部分的に秀でる若しくは劣っている場合、その構造物の最適なパフォーマンスが発揮できません。最適な素材選定はムダを省き、なおかつ必要性能を十分に発揮しロングライフ看板になります。

部位 内容
看板骨格部材 看板を構成する骨格(鉄骨や木製の枠など)
看板架台素材 看板を設置する為の支柱やブラケットなど
照明器具 白熱灯・ハロゲンランプ・水銀灯・メタルハライドランプなど
装飾素材 カッティングフィルム・インクジェット印刷・塗料など

素材選定で最も重要な条件として『掲載期間』と『目的』です。『掲載期間』と『目的』がはっきりすれば、おのずと素材が限定されます。お客様のご希望で約3年程度で想定されている看板で、実際は掲載期間が10年以上使われていて文字が薄く(色が退色している状態)なっていたり、ひび割れや錆が発生している物があります。又、危険性をはらんだ状態で耐久限度をはるかに超えた看板でも掲載され続けるのが実情です。変形や腐食した看板は即時に撤去する事が望ましく、特に福岡は台風が頻繁に訪れる為、注意が必要です。看板を構成する骨格部分の安全性の向上には適正な防腐処理が必要です。

素材選定の多くは構造設計に含まれていて、特に看板架台や骨格は建築基準法に準拠する事を望みます。

看板の照明器具選定

照明には用途・使用環境・ランニングコストで多種多様の器具があります。照明には用途・使用環境・ランニングコストで多種多様の器具があります。照明器具選定はランニングコストを意識して選定される事をお勧めします。看板を掲載し続ける限り、付属して設置される為、直接、日々の経費に関係します。

看板製作のイニシャルコストより複数年のランニングコストが経費が掛かってしまう場合があります。例えば、照明器具同等の照度において使用電力が1/5程度でまかなえる省エネルギー商品があります。白熱電球と水銀灯系では電力消費量を同じに揃え比較すると、白熱型に比べ水銀系が照度が約5倍定格寿命が10倍に達します。

看板照明資料へ→昨今では、LED照明も性能向上し、価格も安くなってきています。特にメンテナンスしずらい高所などに有効で、約40,000時間と長期間、電球交換頻度を少なくする事が出来ます。

看板の装飾素材

主に着色素材ですが、生地の色をそのまま生かす物や表面に覆って着色するものがあります。
生地色 着色目的
アクリル・塩ビ板 フィルム
ステンレス(鏡面・ヘアライン) 塗料
鉄(トタン板・ガルバニューム板…等) インクジェット印刷
木(杉・ヒノキ・ケヤキ・・・等) シルク印刷(印刷方法には他に多種多様があります)
テント(ターポリン生地含む) 電飾(ネオン等)
看板装飾素材にもそれぞれ、耐久年数があり掲載期間に合わせて選択する必要があります。又、看板は複数の素材を組み合わせた物がほとんどで、看板を構成する素材にはそれぞれ相性があります。耐久年数や相性の見極めは看板屋の経験やノウハウの部分にあたります。

昨今、『環境問題』や『エコ』が盛んに叫ばれていますが、今の環境問題って、捨てることを前提に考えてる様に思えます。看板を製作する際、環境に悪い商品を数多く使用しますが(低価格・高寿命の塩ビを使用する事が多い)環境に悪い素材を使ってても、長く使えばいいわけで、要は捨てなければいい。捨てることを前提に考えない環境問題もあっていいと思うんです。※デザイナーの『ナガオカケンメイ』さんが言っている事の受け売りですが。捨てなくても良い看板は表面が悪くなっても、再加工する事によって何度でも使用できます。リユース出来る物であれば、長期的にランニングコストを低く抑える事が出来ます。看板材料の種類へ→

『ロングライフ看板』とは環境にも価格にもバランスが良い看板だと考えます。

看板で経費削減
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